M&A検定の予想問題60問【無料・解説付き】4科目対応

2027年1月・第1回中小企業M&A実務能力・倫理検定試験

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M&A検定の予想問題60問【無料・解説付き】4科目対応

2027年1月の中小企業M&A実務能力・倫理検定試験に向けた、非公式の独自予想問題です。問題を解いた後、正解・誤答の理由と一次資料の出典を確認できます。

テーマ別の追加問題20問を公開しました。 総合60問と合わせて、予想問題は計80問です。

解き方・採点について

選択肢を1つ選び、「回答を採点する」を押すと回答済みの問題を採点できます。各問の「正解・解説を見る」から、採点前でも解説を開けます。60問を時間を測って解く場合は120分を目安にしてください。得点は学習用で、公式の合否判定ではありません。

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  1. M&A実務の予想問題22問
    1. 最終契約とクロージングの役割
    2. 事前相談での希望条件の具体化
    3. 事業用資産の名義と利用関係の整理
    4. 秘密保持契約の対象と期間
    5. 支援機関の手数料体系の比較
    6. 評価手法の限界と組合せ
    7. 事業計画を用いる評価の準備
    8. ノンネーム・シートの再識別リスク
    9. 候補先リストの選定基準
    10. 初回トップ面談の位置付け
    11. 独占交渉権を付与する際の検討
    12. 複数の意向表明書の比較検討
    13. 制約を踏まえたDDの範囲設定
    14. VDRのアクセス管理と記録保存
    15. ビジネスDDでの顧客依存の評価
    16. アーンアウトの条件の具体化
    17. 経営者保証の解除を伴う契約準備
    18. クロージングチェックリストの実用性
    19. クロージング条件の未達への対応
    20. PMIを見据えた準備と説明
    21. 中小M&A市場で評価される経営資源
    22. 事業承継・引継ぎ支援センターへの相談
  2. 財務・税務の予想問題13問
    1. PL・BSと収益計上時期
    2. 借入元本返済とBS・PL
    3. キャッシュ・フローの活動区分
    4. 運転資本の計算と資金需要
    5. EBITDAとフリー・キャッシュ・フロー
    6. EVから株式価値への調整
    7. DCF法と割引率
    8. 時価純資産の計算
    9. 税務DDの調査目的と手続
    10. 会計利益から課税所得への調整
    11. 個人による非上場株式の譲渡課税
    12. 事業譲渡における消費税の課税区分
    13. 取得原価の配分(PPA)とのれん
  3. 法務の予想問題10問
    1. 株式譲渡・事業譲渡と契約上の地位
    2. 事業譲渡に伴う労働契約の承継
    3. 譲渡制限株式の承認機関
    4. 発行済み株券の交付と株主名簿
    5. 秘密保持契約の目的と開示先
    6. 基本合意の法的拘束力
    7. 表明保証とクロージング前の誓約
    8. クロージング前提条件の未充足
    9. 事業全部譲渡の株主総会承認
    10. 事業譲渡後の法定競業避止義務
  4. 倫理・行動規範の予想問題15問
    1. 使命と成立後の顧客利益
    2. 仲介者の立場と利益相反の説明
    3. 相手方手数料の増額開示
    4. 手数料と提供業務の説明
    5. 買収意向に関する誤認広告
    6. 営業停止意思の記録と遵守
    7. 買い手調査で判明した実行リスクへの対応
    8. 不適切な買い手情報の組織共有と支援判断
    9. 取引終了後の記録・書類管理
    10. 個人データの提供と安全な取扱い
    11. NDAの許容範囲を超える情報提供
    12. 専門家連携と独占業務への配慮
    13. 顧客の法令違反のおそれへの対応
    14. ポストM&Aで望まれる支援姿勢
    15. 専門性の限界と支援品質の確保
  5. 回答結果と復習
  6. 問題の作成方針と出典
  7. 予想問題についてのよくある質問
  8. 次に学ぶ
  9. 問題一覧

M&A実務の予想問題22問

第1〜22問

第1問 / 60 M&A実務

最終契約とクロージングの役割

株式譲渡を検討する買手が、「最終契約書に署名すれば、代金支払や株式移転のための対応も完了する」と考えている。最終契約の締結とクロージングを区別する説明として、最も適切なものはどれか。

第1問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

契約で条件を定め、クロージングで決済を実行する。

A ×
最終契約は単なる希望の表明ではなく、実行条件等を定める契約である。
B ○
クロージングは契約に基づく決済の工程であり、契約締結とは区別する。
C ×
署名のみで決済済みとはならず、支払条件は契約で具体化しておく。
D ×
DDは調査であり、株式等の譲渡や代金支払を行う決済とは異なる。
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第2問 / 60 M&A実務

事前相談での希望条件の具体化

初回相談で、経営者は「なるべく高く譲りたいが、地域の工場と従業員も守りたい」と話した。親族や従業員への承継の可能性は未確認である。具体的な提案に進む前の対応として、最も適切なものはどれか。

第2問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

金額、雇用、地域などの希望を聞き、優先順位と承継の選択肢を整理する。

A ×
金額以外の希望や承継の背景も、提案前の重要な確認事項である。
B ×
相談の段階で第三者承継に固定せず、本人の利益に合う選択肢を検討する。
C ×
希望間の優先順位を支援者が推測で決めず、経営者本人に確認する。
D ○
希望条件の明確化と他の承継手段の確認が、適切な提案の基礎になる。
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第3問 / 60 M&A実務

事業用資産の名義と利用関係の整理

製造会社の全株式を譲渡する相談で、工場建物は会社所有だが、敷地は社長個人の所有と分かった。買手は譲渡後も同じ工場での操業を希望している。事前準備として最も適切な対応はどれか。

第3問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

会社と個人の資産を区分し、重要資産を譲渡後も使えるか確認する。

A ○
重要資産の名義や利用関係を確認し、譲渡後の事業継続を準備する。
B ×
敷地を継続利用できる権原も必要であり、建物の所有だけでは足りない。
C ×
株式の譲渡だけでは、社長個人が所有する土地の名義は移転しない。
D ×
価格への加算だけで土地の権利を取得できず、別途権利関係の整理が必要。
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第4問 / 60 M&A実務

秘密保持契約の対象と期間

支援機関は依頼者から決算書、口頭の事業説明、顧客別の取引情報を受け取る予定である。秘密保持契約を作成する際、情報管理の認識違いを防ぐための確認として、最も適切なものはどれか。

第4問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

秘密保持は表題だけに頼らず、対象情報、期間、違反時の扱いを明確にする。

A ×
表題だけでは口頭情報等の扱いが明確にならず、対象の具体化が必要。
B ×
実際に受領する情報を踏まえ、対象情報の範囲を事前に確認しておく。
C ○
受領情報の種類を踏まえて契約内容を明確にし、依頼者との認識をそろえる。
D ×
期間と違反時の扱いも、契約時に明確に提示すべき事項である。
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第5問 / 60 M&A実務

支援機関の手数料体系の比較

依頼者は二つの支援機関の提案を比較している。成功報酬の料率は同じだが、一方は株式の譲渡額、他方は移動総資産額を算定基準とし、最低手数料も異なる。契約前の比較方法として最も適切なものはどれか。

第5問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

手数料は料率だけで比べず、基準額、最低額、発生時点、総額で比較する。

A ○
料率だけでなく基準額や最低額、他の報酬の有無により負担額は変わる。
B ×
同じ料率でも、算定基準となる価額や最低手数料が異なれば負担額は異なる。
C ×
着手金等の発生時点や返還条件は契約ごとに確認する必要がある。
D ×
最低額だけでなく、取引規模に応じた報酬の計算方法も契約前に確認する。
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第6問 / 60 M&A実務

評価手法の限界と組合せ

対象会社は独自の技術で将来の成長を目指す一方、計画の達成には不確実性がある。時価純資産法とDCF法で評価額に大きな差が生じた。依頼者への説明として最も適切なものはどれか。

第6問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

評価額の差は手法と前提の差から生じる。算定結果は交渉の目安となる。

A ×
時価純資産法では将来の収益性や営業権が評価額に十分反映されにくい。
B ×
単純平均だけでは各手法の前提や限界を説明できず、価格も当事者の合意による。
C ×
DCF法は事業計画や割引率等の前提に左右され、確定的な価格ではない。
D ○
評価手法ごとの限界を説明し、事案に応じて組合せを含めて検討する。
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第7問 / 60 M&A実務

事業計画を用いる評価の準備

売手は買手への説明用として、翌年から売上が大きく伸びる計画を示した。しかし新規顧客の獲得時期や増員・設備投資の根拠が十分に整理されていない。評価の基礎資料とする際の対応として最も適切なものはどれか。

第7問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

計画の数字と、その実現に必要な顧客、体制、投資をつなげて検証する。

A ×
成長率の比較だけでなく、売上を実現する体制や投資等の根拠を検証する。
B ○
事業計画は数字だけでなく、その前提と実行体制を含めて検証する。
C ×
成長に必要な人員や投資を無視すると、計画の整合性や評価が損なわれる。
D ×
経営者の承認だけでは達成可能性は確認できず、内容の入念な確認が必要。
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第8問 / 60 M&A実務

ノンネーム・シートの再識別リスク

全国に数社しかない分野の会社について、社名を消した紹介資料を作成した。所在地の市町村名、特徴的な設備、売上高の正確な金額を併記している。候補先へ打診する前の確認として最も適切なものはどれか。

第8問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

匿名性は社名の削除だけで確保できず、情報の粒度と組合せを点検する。

A ×
社名がなくても、所在地や特徴の組合せから対象会社が特定され得る。
B ×
特定を促す情報を追加する前に、開示範囲を売手と検討する必要がある。
C ○
業界特性に応じて開示の粒度を調整し、売手の合意を得て作成する。
D ×
精緻な財務数値もデータベースとの照合により特定につながることがある。
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第9問 / 60 M&A実務

候補先リストの選定基準

売手は従業員の継続雇用と販路拡大を重視している。複数の買手候補が関心を示したため、次に具体的な検討を進める候補先を絞りたい。選定の進め方として、最も適切なものはどれか。

第9問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

売手の希望を選定基準に落とし込み、シナジーと候補先の適格性を確認する。

A ×
関心の表明は適格性の確認に代わらず、リスト化段階でも調査を行う。
B ×
日程の早さだけで絞らず、売手の希望と候補先の特性を選定段階で検討する。
C ×
シナジーは同業に限らず、売手の課題やニーズに即して候補を検討する。
D ○
ニーズへの適合、シナジー、候補先のスクリーニングを組み合わせて選定する。
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第10問 / 60 M&A実務

初回トップ面談の位置付け

初回トップ面談を控え、買手は「限られた時間で価格と補償の細目まで決めたい」と考えている。双方の経営理念や統合後の方向性はまだ十分に共有されていない。面談の準備として最も適切なものはどれか。

第10問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

初回トップ面談は、経営への考え方を知り、信頼関係を築く機会である。

A ×
初回は相互理解と信頼形成が重要で、詳細条件の交渉は関係を損なうことがある。
B ○
初回面談の位置付けを共有し、相手の理解と信頼構築につながる議論を準備する。
C ×
一方的な説明を避け、双方が相手を理解できる時間を確保する必要がある。
D ×
事前に位置付けや議論の内容をすり合わせ、面談の混乱を防ぐことが求められる。
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第11問 / 60 M&A実務

独占交渉権を付与する際の検討

売手には複数の買手候補がいる。候補の一社は、本格的なDDの費用を負担する条件として独占交渉権を求めている。売手がその付与と期間を検討する際の説明として、最も適切なものはどれか。

第11問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

独占交渉権はDD負担と売手の選択肢への影響を比較して設定する。

A ○
買手のDD負担と売手の選択肢への影響を踏まえ、付与と期間を検討する。
B ×
複数候補がいても付与は検討できるが、選択肢が狭まる影響を考慮する。
C ×
買手のDD計画に加え、売手の他候補との交渉が制約される影響も考慮する。
D ×
独占権の付与や期間は、支援者の都合ではなく当事者の意思に基づく。
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第12問 / 60 M&A実務

複数の意向表明書の比較検討

売手は、価格が高いが融資審査とDDの結果を前提とする案と、価格は低いが自己資金の手当てを説明する案を受領した。成立後の経営方針や日程にも違いがある。意向表明書の比較検討の支援として最も適切なものはどれか。

第12問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

意向表明書は価格だけで比べず、前提条件、実行可能性、成立後の方針も整理する。

A ×
提示額の前提や資金手当ても、候補先を選ぶ際の重要な比較事項である。
B ×
資金調達以外の条件も整理し、売手の希望を踏まえて方針を検討する。
C ○
価格だけでなく実行の前提や成立後の条件も整理し、売手の意思決定を支援する。
D ×
同じ評価手法でも資金調達やDDの前提等が異なり、成約確度は同じとは限らない。
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第13問 / 60 M&A実務

制約を踏まえたDDの範囲設定

買手は小規模企業の取得を検討しているが、DDに使える予算と期間が限られている。対象会社には許認可と主要顧客への依存に関する懸念がある。調査方針の立て方として、最も適切なものはどれか。

第13問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

DDは制約を踏まえて重点を定め、実施範囲と限界を共有する。

A ×
重要な懸念を未調査のまま取得後へ送らず、限られた調査でも重点を検討する。
B ○
制約下でも重要論点を絞る工夫をし、目的や調査範囲等の認識をそろえる。
C ×
事業特性や重要性に応じた範囲設定が必要で、限界を隠す進め方は不適切。
D ×
費用だけで調査範囲を決めず、リスクの重要性と目的を踏まえて検討する。
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第14問 / 60 M&A実務

VDRのアクセス管理と記録保存

DD資料の共有にVDRを利用することになった。複数の専門家が資料を閲覧し、クロージング後にはVDRを閉鎖する予定である。漏えい防止と後日の確認の両立を図る運用として、最も適切なものはどれか。

第14問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

VDRは権限を管理し、閉鎖後にも開示内容を確認できる記録を残す。

A ○
VDRの安全な運用と、後日の開示状況を検証できるバックアップを準備する。
B ×
アクセス権限の管理に加え、後日の開示範囲等を確認できる保存の仕組みも必要。
C ×
資料のやり取りも権限管理された環境下で行い、情報管理の不備を防ぐ。
D ×
記録の保存と第三者への公開は別であり、閉鎖後も適切な情報管理が必要。
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第15問 / 60 M&A実務

ビジネスDDでの顧客依存の評価

対象会社の売上は増えているが、利益の大部分を一社の顧客との取引から得ている。買手は売上増を好材料と評価している。ビジネスDDで追加して確認する事項として、最も適切なものはどれか。

第15問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

増収だけで判断せず、利益の源泉と特定顧客への依存を確認する。

A ×
全体の売上成長だけでは、特定顧客への依存や利益の喪失リスクを把握できない。
B ×
顧客数だけでなく、各顧客が売上や利益へ与える影響を検討する必要がある。
C ×
取引規模の大きさだけでは継続は保証されず、集中先の見通しも重要となる。
D ○
利益の集中先の見通しと喪失時の影響を確認し、事業の持続性を評価する。
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第16問 / 60 M&A実務

アーンアウトの条件の具体化

売手と買手は将来の成長見通しで折り合わず、一定の業績目標を達成した場合に追加対価を払う案を検討している。最終契約で争いを予防するための検討として、最も適切なものはどれか。

第16問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

アーンアウトは採用の妥当性を慎重に検討し、条件と支払リスクを具体化する。

A ×
抽象的な目標では達成の判断が分かれやすく、条件を具体化する必要がある。
B ×
上限だけでは金額が定まらず、対象期間や算出方法も明確にしておく。
C ○
採用自体の妥当性を検討した上で、条件の曖昧さと支払不履行の双方に備える。
D ×
後払いでは買手の支払能力も問題となり、売手の計画達成だけで判断できない。
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第17問 / 60 M&A実務

経営者保証の解除を伴う契約準備

社長は、会社の全株式の譲渡と同時に自らの借入保証を外すことを重視している。買手は「引き受ける」と述べたが、保証先の金融機関への相談は未実施である。進め方として最も適切なものはどれか。

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正解:A

経営者保証は買手の約束だけで済ませず、保証先への対応と契約条件を詰める。

A ○
買手の口約束だけに頼らず、保証先への対応と契約上の仕組みを具体化する。
B ×
当事者間の合意だけで金融機関との保証関係の処理が完了するわけではない。
C ×
重要な希望条件であり、最終契約やクロージング条件との関係を事前に検討する。
D ×
価格の上乗せは保証の解除を意味せず、本人の希望の実現を確認できない。
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第18問 / 60 M&A実務

クロージングチェックリストの実用性

最終契約の締結後、必要書類の一覧は作成されたが、担当者と期限、代金の具体的な振込方法は未確認である。予定日の決済を円滑に実行する準備として、最も適切な対応はどれか。

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正解:C

チェックリストには書類名だけでなく、担当者、期限、決済の確認方法を入れる。

A ×
契約締結後も、実行手続や書類作成の担当者・日程を具体化する必要がある。
B ×
必要手続はスキームや契約によって異なるため、今回の内容に即して整理する。
C ○
担当・日程・決済方法を具体化し、手続上の不備による決済の支障を防ぐ。
D ×
振込実行と迅速な入金確認の体制を事前に整え、決済の確実性を高める。
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第19問 / 60 M&A実務

クロージング条件の未達への対応

最終契約ではキーマンの継続勤務同意をクロージングの前提条件としている。決済の前日、まだ同意が得られていないと判明した。支援機関の都合で予定日を優先する方針はない。対応として最も適切なものはどれか。

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正解:B

前提条件の未達は当事者に説明し、契約と意向に沿って対応を合意する。

A ×
契約で要求する条件が満たされているかを確認し、推測で充足済みとしない。
B ○
条件未達を説明し、契約内容と当事者の意思に沿う対応を調整する。
C ×
未達時の効果は契約等によるため、日程だけで当然の無効と断定できない。
D ×
当事者が設定した条件を支援者が勝手に放棄して実行することはできない。
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第20問 / 60 M&A実務

PMIを見据えた準備と説明

買手はクロージングを目前に控えている。売手従業員には、M&Aの目的や今後の経営方針をどう説明するかが未整理で、統合後の担当体制も決まっていない。PMIに向けた対応として最も適切なものはどれか。

第20問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

PMIの準備は成立前から始め、目的と経営の方向性を具体的に説明する。

A ×
期待効果の実現に向け、成立前からPMIを見据えた検討を進めることが望ましい。
B ×
関係者の理解と信頼が重要であり、一方的な説明だけでは不安を解消しにくい。
C ×
M&Aの成功は期待された効果の実現によるため、成立後の統合準備が必要。
D ○
事前の検討と具体的な方向性の説明が、円滑な統合と不安の軽減につながる。
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第21問 / 60 M&A実務

中小M&A市場で評価される経営資源

地方の小規模メーカーは直近決算が赤字であり、経営者は「この規模と業績では買手は見つからない」と相談を控えている。一方、独自の加工技術と熟練人材、長年の取引基盤がある。説明として最も適切なものはどれか。

第21問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

中小M&Aでは、技術、人材、顧客基盤など帳簿だけでは見えない資源も評価される。

A ×
足元の赤字だけでは、買手にとっての事業や経営資源の価値は判断できない。
B ○
技術、人材、商流等も評価され、小規模・赤字でも成立する可能性がある。
C ×
技術は評価要素となるが、成立を保証せず、財務やリスクの検討も必要である。
D ×
目に見える資産だけでなく、人材、商流、信用等も評価の対象となり得る。
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第22問 / 60 M&A実務

事業承継・引継ぎ支援センターへの相談

後継者を探す経営者は、第三者承継に関心があるものの、まだM&Aを実施するか決めていない。民間の支援機関との契約を検討する前に公的な相談先を利用したい。案内として最も適切なものはどれか。

第22問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

M&Aを決める前から、公的な相談先を含む身近な支援機関を活用する。

A ○
同センターは公的な相談先であり、意思決定に迷う段階でも相談が望まれる。
B ×
公的な支援機関への相談は、M&Aの意思決定前から行うことができる。
C ×
プラットフォームの登録を公的相談の前提とするものではなく、早期相談が可能。
D ×
希望額や買手の確定前でも相談でき、意思決定のための助言を求められる。
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財務・税務の予想問題13問

第23〜35問

第23問 / 60 財務・税務

PL・BSと収益計上時期

対象会社は、翌期に初めて提供する保守サービスの代金を当期末に前受けし、全額を当期の売上高に計上していた。当期中のサービス提供は一切ない。財務DDで当期の収益力を検討する際、最も適切な対応はどれか。

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正解:A

入金時期と収益計上時期を区別し、前受金の誤った収益化を確認する。

A ○
未提供サービスの前受代金を収益にすると、当期の収益力を過大に捉える。
B ×
入金した事実だけでは、未提供サービスの全額を当期収益にはできない。
C ×
同じサービス代金を二重に収益計上すれば、両期合計の利益を過大にする。
D ×
未提供分は利益の表示区分を変えるだけでは、計上時期の問題が解消しない。
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第24問 / 60 財務・税務

借入元本返済とBS・PL

対象会社が銀行借入金の元本だけを普通預金から返済した。この取引に利息、手数料、債務免除はなく、他の取引は考えない。返済直前と比べた貸借対照表と損益計算書への影響として、最も適切なものはどれか。

第24問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

借入元本の返済は費用ではない。利益が出ていても返済資金の確保は別に必要となる。

A ×
元本返済は資金支出であるが、利益計算上の費用ではない。
B ○
資産と負債の同額減少であり、元本返済自体は損益に影響しない。
C ×
債務免除ではなく預金による返済なので、負債の減少を利益にはしない。
D ×
返済によって借入債務が減少するため、その減少も取引時に記録する。
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第25問 / 60 財務・税務

キャッシュ・フローの活動区分

通常の製造業を営む会社が、銀行から新たに現金を借り入れ、その現金で長期間使用する製造機械を購入した。日本のキャッシュ・フロー計算書で、借入収入と機械購入支出をそれぞれ総額表示する場合の区分はどれか。

第25問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

資金の調達源と使途を分け、借入は財務活動、固定資産取得は投資活動と捉える。

A ×
本業で使う機械でも、固定資産の取得支出は投資活動に区分する。
B ×
資金の調達と固定資産の取得の区分が、いずれも逆になっている。
C ○
借入は資金調達、機械購入は固定資産の取得という性質で区分する。
D ×
購入資金を借入で賄っても、機械取得支出の性質は投資活動である。
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第26問 / 60 財務・税務

運転資本の計算と資金需要

営業運転資本を「売上債権+棚卸資産-仕入債務」と定義する。期末残高は順に2,800万円、1,600万円、1,900万円で、前期末の営業運転資本は1,900万円だった。他の条件が同じ場合の当期末残高と前期末からの資金負担はどれか。

第26問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

売上債権や在庫の増加は、利益の増加と同時に資金負担を増やす場合がある。

A ×
残高は正しいが、運転資本の増加は資金の解放ではなく追加負担となる。
B ×
仕入債務は資金負担を軽減するため、加算せず控除して計算する。
C ×
売上債権から仕入債務を引くだけでは、棚卸資産の資金負担が抜ける。
D ○
2,800+1,600-1,900=2,500万円。前期末より600万円増加する。
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第27問 / 60 財務・税務

EBITDAとフリー・キャッシュ・フロー

本問ではEBITDAを「営業利益+減価償却費」とする。買い手は、EBITDAが黒字なら同額の現金を買収借入の返済に使えると考えている。事業が生むフリー・キャッシュ・フローを把握するための追加検討として、最も適切なものはどれか。

第27問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

EBITDAだけで返済可能額を決めず、税金・設備投資・運転資本も確認する。

A ○
EBITDAには設備投資や運転資本増加による資金負担などが反映されない。
B ×
当期の減価償却費が非資金費用でも、設備の維持更新投資は必要となり得る。
C ×
売掛金や在庫の増加は、費用計上と異なるタイミングで資金を拘束する。
D ×
新規借入は外部からの資金調達であり、事業が生み出した現金ではない。
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第28問 / 60 財務・税務

EVから株式価値への調整

本問ではEVを非事業用資産の加算前の事業価値とし、1億5,000万円と算定した。対象会社には余剰現預金2,800万円と有利子負債5,600万円がある。現預金は全額を非事業用資産とし、ほかの調整項目がない場合の株式価値はどれか。

第28問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

事業価値から株式価値へ移る際は、非事業用資産と有利子負債の調整方向を確認する。

A ×
余剰現預金の加算だけでは、有利子負債の返済負担が反映されない。
B ○
15,000+2,800-5,600=12,200万円となる。
C ×
有利子負債の控除だけでは、株主に帰属する余剰現預金の価値が抜ける。
D ×
有利子負債は株主価値を求める際に控除するため、その加算方向が逆である。
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第29問 / 60 財務・税務

DCF法と割引率

DCF法で用いる将来各期のフリー・キャッシュ・フローと継続価値は、すべて正の金額である。その金額と受取時期を固定し、現在価値に割り引くための割引率だけを高くした場合、算定される事業価値への影響として適切なものはどれか。

第29問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

DCFの結果は将来計画だけでなく割引率にも左右されるため、前提条件を確認する。

A ×
将来の金額が同じでも、それを現在の価値に直す際の割引率で評価額は変わる。
B ×
割引率を高くすると将来の正の現金の現在価値は小さくなるため、方向が逆である。
C ○
金額と時期を固定した正の将来キャッシュ・フローの現在価値は低下する。
D ×
DCFでは事業価値の算定そのものに割引率を用いるため、影響を受ける。
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第30問 / 60 財務・税務

時価純資産の計算

簿価純資産8,500万円の会社について、土地の含み益1,600万円、売掛金の回収不能見込額600万円、未計上の支払義務900万円が判明した。税効果とほかの修正を考慮せず、これらを全額反映した時価純資産はいくらか。

第30問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

時価純資産は含み損益だけでなく、回収可能性と未計上の債務も検証して求める。

A ×
含み益だけでは、回収不能による資産減少と未計上負債の負担が抜ける。
B ×
回収不能額に加え、未計上の支払義務900万円も負債として控除する。
C ×
全修正を反映する条件であるため、土地の含み益1,600万円も加算する。
D ○
8,500+1,600-600-900=8,600万円となる。
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第31問 / 60 財務・税務

税務DDの調査目的と手続

2025年中の株式取得を検討する買い手が、対象会社について「顧問税理士が申告しているので過年度の税務リスクはない」と説明を受けた。税務DDの進め方として最も適切なものはどれか。買収後も対象会社は存続する。

第31問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

税務DDでは申告書・税務調査履歴・ヒアリングを組み合わせ、潜在リスクを把握する。

A ○
税務DDでは申告内容や調査履歴などを検証し、過年度に潜む課税リスクを把握する。
B ×
専門家の関与だけで申告内容の誤りや課税リスクがなくなるわけではない。
C ×
株主の交代で存続会社の過年度の税務リスクが当然に消滅することはない。
D ×
会計監査の有無だけでは、申告書や各税目に関する潜在リスクを判定できない。
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第32問 / 60 財務・税務

会計利益から課税所得への調整

2025年3月期の税引前当期純利益は1,800万円だった。この利益には、税務上損金不算入となる費用200万円と、益金不算入となる収益100万円が含まれている。ほかの税務調整や繰越欠損金控除がない場合、法人税の課税所得はいくらか。

第32問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

会計利益と課税所得を区別し、損金不算入は加算、益金不算入は減算と整理する。

A ×
損金不算入は利益への加算、益金不算入は減算であり、調整方向が逆である。
B ○
会計利益に税務調整を行い、1,800+200-100=1,900万円となる。
C ×
益金不算入収益は課税対象から外すため、会計利益から控除する。
D ×
会計上の利益と税務上の所得は、損金・益金の取扱いの違いで一致しない。
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第33問 / 60 財務・税務

個人による非上場株式の譲渡課税

2025年、居住者個人が一般株式等に該当する非上場株式を第三者法人へ売却し、譲渡益2,000万円が生じた。他の所得はなく、所得控除・税額控除や特例の影響は考慮しない。この譲渡益の原則的な課税方法として適切なものはどれか。

第33問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

個人の株式譲渡では、譲渡益に対する申告分離課税と復興特別所得税を確認する。

A ×
課税対象は売却代金そのものではなく、必要経費を差し引いた譲渡益である。
B ×
一般株式等の譲渡益は、給与所得などと区分する申告分離課税である。
C ○
所得税15%にその2.1%の復興特別所得税、住民税5%を合わせる。
D ×
納税者は売り手個人であり、買い手の法人格によって法人税課税には変わらない。
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第34問 / 60 財務・税務

事業譲渡における消費税の課税区分

2025年、国内の課税事業者である法人が、別の国内法人に事業を譲渡し、工場敷地である土地と通常の製造機械(いずれも国内に所在)を対価を得て移転した。特例の適用はないものとする。譲渡資産ごとの消費税の取扱いとして、最も適切なものはどれか。

第34問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

事業譲渡の消費税は一括判定せず、土地・機械など資産ごとの課税区分を確認する。

A ×
事業の一括譲渡でも、機械などの課税資産の譲渡が当然に非課税になるわけではない。
B ×
土地の譲渡は非課税であり、中古であることだけでは機械の譲渡は非課税にならない。
C ×
課税事業者による取引でも、土地の譲渡という非課税取引の規定は適用される。
D ○
一括した事業譲渡でも、土地と機械をそれぞれの資産の課税区分に従って扱う。
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第35問 / 60 財務・税務

取得原価の配分(PPA)とのれん

日本基準で連結財務諸表を作成する会社が、第三者の会社の株式を一括して100%取得した。識別可能な資産・負債へ時価を基礎に取得原価を配分した後も、取得原価が配分純額を上回った。超過額には重要性がある場合、取得時の原則的な処理はどれか。

第35問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

PPAで識別可能な資産・負債を把握した後に残る取得原価の超過額が、のれんとなる。

A ○
取得原価が配分後の純額を上回る差額はのれんとなり、原則として資産計上する。
B ×
負ののれんは取得原価が配分純額を下回る場合の論点であり、本問とは逆である。
C ×
重要性のあるのれんの原則は資産計上であり、取得時の全額費用処理ではない。
D ×
取得原価と配分純額の差額だけでは、追加の支払義務があることにはならない。
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法務の予想問題10問

第36〜45問

第36問 / 60 法務

株式譲渡・事業譲渡と契約上の地位

A社を対象に、株主からB社への株式譲渡と、A社からB社への事業譲渡を比較する。A社はC社と継続的な仕入契約を結んでおり、特約や法令上の特則、C社の事前承諾はない。契約の当事者たる地位について、最も適切な説明はどれか。

第36問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

株式譲渡では対象会社の法人格が続く。事業譲渡では個々の契約上の地位の移転要件も確認する。

A ○
株式譲渡は法人格を変えない。事業譲渡での地位移転には、譲渡合意と相手方の承諾が必要である。
B ×
株式譲渡では契約当事者は変わらず、事業譲渡でも相手方の承諾を当然に省略できない。
C ×
株式譲渡では契約当事者はA社のまま。事業譲渡では合意と承諾による地位移転が可能である。
D ×
契約上の地位の移転に必要な承諾と、債権譲渡等の通知の問題を混同している。
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第37問 / 60 法務

事業譲渡に伴う労働契約の承継

A社は製造事業をB社へ事業譲渡し、その事業に従事する従業員の労働契約もB社へ承継させる計画である。会社分割や合併ではなく、従業員はまだ承諾していない。労働契約を承継させるための基本原則として、最も適切なものはどれか。

第37問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

事業譲渡の労働契約承継は個別承諾が原則。会社分割の労働契約承継ルールと混同しない。

A ×
株主総会の承認は会社の意思決定であり、労働者本人の承諾を代替するものではない。
B ○
民法625条1項により、使用者の権利を第三者へ譲渡するには労働者の承諾が必要である。
C ×
過半数の承諾によって、承諾していない個々の労働者の契約まで移転するわけではない。
D ×
賃金等を維持する場合でも使用者が変わるため、通知だけでは本人の承諾に代わらない。
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第38問 / 60 法務

譲渡制限株式の承認機関

非上場のA株式会社は取締役会設置会社であり、発行済株式の全てが譲渡制限株式である。株主である社長から第三者への譲渡承認請求を受けた。承認機関について定款に別段の定めはない場合、承認するか否かは、どの機関が決定するか。

第38問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

譲渡制限株式の承認機関は機関設計と定款で確認する。原則は株主総会、取締役会設置会社では取締役会。

A ×
代表権があることと、会社法139条が定める承認の意思決定機関は別の問題である。
B ×
定款に別段の定めがない取締役会設置会社では、原則の承認機関は取締役会である。
C ○
会社法139条1項により、取締役会設置会社では原則として取締役会が決定する。
D ×
株主としての譲渡契約と、発行会社による譲渡承認の意思決定を混同している。
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第39問 / 60 法務

発行済み株券の交付と株主名簿

A社は株券発行会社であり、売主が保有する株式の株券は現に発行済みである。買主が売主からその株式を取得する取引で、必要な譲渡承認は得ている。自己株式の処分ではなく、株券の交付についての例外もない場合、最も適切な説明はどれか。

第39問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

株券発行会社では、株券の発行状況を確認し、譲渡の効力要件と会社への対抗要件を分けて整理する。

A ×
本問では株券交付を要するため、契約への署名だけで譲渡の効力は生じない。
B ×
代金支払は株券交付に代わらず、株券発行会社の譲渡に必要な要件を満たさない。
C ×
名簿の名義書換という会社への対抗要件と、株券交付という効力要件を混同している。
D ○
会社法128条1項と130条により、株券交付と会社への対抗要件を区別する。
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第40問 / 60 法務

秘密保持契約の目的と開示先

秘密保持契約では、秘密情報の目的外利用と第三者開示を原則禁止し、例外として、本件取引に必要な範囲で同等の秘密保持義務を負う外部アドバイザーへの開示を認めている。別途の承諾はない場合、この条項に沿う行為として最も適切なものはどれか。

第40問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

NDAでは秘密情報の範囲だけでなく、利用目的・開示先・必要範囲・開示先の守秘義務を確認する。

A ○
本件取引の調査目的、必要な範囲、開示先の秘密保持義務という契約上の条件を満たす。
B ×
自社内の配布でも、本件取引の検討から離れた営業利用は目的外利用に当たる。
C ×
取引調査のためでも、開示先が同等の秘密保持義務を負うという条件を満たしていない。
D ×
専門家が守秘義務を負っていても、契約で認められた取引目的を外れた利用はできない。
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第41問 / 60 法務

基本合意の法的拘束力

基本合意書は、譲渡予定価格などの取引条件に法的拘束力を持たせず、独占交渉義務と秘密保持義務には拘束力を持たせると明記している。価格はDD後に最終交渉する予定である。この合意の理解として、最も適切なものはどれか。

第41問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

基本合意の効力は条項ごとに確認する。価格等の非拘束性と、独占交渉・秘密保持の拘束力は両立する。

A ×
文書の名称だけで全条項の効力は決まらず、本問では一部条項に拘束力を与えている。
B ○
取引条件と交渉中の義務を区別し、本問で明記された法的拘束力の範囲に沿う理解である。
C ×
独占交渉の約束は、非拘束とされた予定価格による売買や最終契約締結の確約とは異なる。
D ×
価格の非拘束性は、別途拘束力を認めた秘密保持義務を消滅させる理由にはならない。
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第42問 / 60 法務

表明保証とクロージング前の誓約

株式譲渡契約で、①締結日時点で対象会社に未払賃金がないことの確認と、②締結後から決済まで、通常の事業活動を超える新規借入れを買主の事前同意なしに行わせない約束を定めたい。両者の条項上の性質の整理として、最も適切なものはどれか。

第42問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

表明保証は定めた時点の事実の正確性、誓約は将来の行為や不作為の約束という違いを押さえる。

A ×
②は一定時点の事実の確認ではなく、締結後の行動を制限する約束である。
B ×
①は締結時の状態の確認、②はその後の行為の約束であり、両者の整理が逆になっている。
C ○
基準時点の事実を保証する条項と、締結後の一定の行為を義務付ける条項を区別している。
D ×
どちらも価格算式そのものではなく、事実の正確性や決済前の行動に関する定めである。
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第43問 / 60 法務

クロージング前提条件の未充足

契約上、売主による所定資料の提出が買主の代金支払義務の前提条件とされ、未充足時は買主が履行を拒絶でき、買主だけがその条件を放棄できると合意した。決済日に資料は未提出で、買主も放棄していない。この条項の解釈として最も適切なものはどれか。

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正解:D

前提条件の未充足、条件の放棄、契約の解除・無効は別の問題。契約で定めた効果と権限を確認する。

A ×
本問の条項は資料提出を支払義務の前提とし、未充足時の履行拒絶を明示している。
B ×
前提条件の未充足から直ちに契約全体の遡及的無効が生じるという合意は示されていない。
C ×
本問で条件の放棄権限を与えられているのは買主であり、売主の一方的判断では放棄できない。
D ○
資料未提出かつ買主の放棄もないため、明示された履行拒絶の要件に該当する。
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第44問 / 60 法務

事業全部譲渡の株主総会承認

A株式会社は、資本関係のないB社へ事業の全部を譲渡する。会社法上の株主総会承認を不要とする例外はなく、定款にも決議要件の別段の定めはない。A社側で必要な株主総会の承認手続について、最も適切な説明はどれか。

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正解:A

株式会社の事業全部譲渡では、承認不要の例外を確認した上で、効力発生前の株主総会特別決議を押さえる。

A ○
会社法467条1項1号の承認には、309条2項11号に基づく特別決議が必要である。
B ×
事業の全部の譲渡は、例外を除き会社法が株主総会による承認を求める行為である。
C ×
会社法309条2項が特別決議を要求するため、本問では普通決議だけでは足りない。
D ×
467条は効力発生日の前日までの承認を求めており、事後報告ではその要件を満たさない。
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第45問 / 60 法務

事業譲渡後の法定競業避止義務

A株式会社は事業をB社へ譲渡した。競業避止について当事者の別段の意思表示はなく、会社法21条1項の原則を確認している。株式譲渡や経営者個人の誓約とは区別したとき、事業を譲渡したA社の義務に関する説明として最も適切なものはどれか。

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正解:B

会社法21条の原則は、譲渡会社・同一事業・同一及び隣接市町村・20年。特約や不正競争目的の規制は別に確認する。

A ×
法定の原則には同一市町村及び隣接市町村という地域範囲があり、全国一律ではない。
B ○
会社法21条1項が定める、別段の意思表示がない場合の期間と地域の原則に沿っている。
C ×
事業譲渡については、別段の意思表示がなければ会社法21条1項の競業禁止が働く。
D ×
法定の競業禁止は同一の事業を対象とするのであり、あらゆる事業活動を禁止する規定ではない。
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倫理・行動規範の予想問題15問

第46〜60問

第46問 / 60 倫理・行動規範

使命と成立後の顧客利益

譲り渡し側は、従業員の雇用と事業の継続を重視している。最高額を提示した候補は大幅な人員削減を予定し、別の候補は価格が低いが事業継続の方針を示した。専門人材の使命に照らし、支援者の対応として最も適切なものはどれか。

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正解:A

使命は成約件数の増加にとどまらず、顧客利益と成立後の事業の継続・成長を支えること。

A ○
事業の継続・成長も視野に入れ、顧客の意思と利益の実現を支える対応である。
B ×
顧客が重視する雇用や事業継続を、価格だけで置き換えることは適切でない。
C ×
顧客の判断に重要な運営方針は、成立後に先送りせず検討する必要がある。
D ×
社会的意義を考慮しても、支援者が顧客の比較検討と意思決定を代替してはならない。
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第47問 / 60 倫理・行動規範

仲介者の立場と利益相反の説明

双方と仲介契約を結ぶ予定の支援会社に対し、譲り渡し側が『当社だけの代理人として譲渡額を最大化してほしい』と述べた。譲り受け側からも手数料を受領する予定である。契約前の対応として、倫理・行動規範上最も適切なものはどれか。

第47問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

仲介者は双方受任を明示し、依頼者がFAとの違いを理解して選べるようにする。

A ×
業務形態の誤解は契約前に解消し、双方受任や想定される利益対立を説明すべきである。
B ×
担当を分けても双方から受任する仲介者の立場は変わらず、説明の代わりにはならない。
C ○
仲介とFAの違いを理解できるようにし、双方受任の書面開示・承諾につなげる対応である。
D ×
同額の手数料でも取引条件をめぐる利益対立は残り、必要な説明を省略できない。
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第48問 / 60 倫理・行動規範

相手方手数料の増額開示

仲介者が譲り渡し側に説明した譲り受け側の手数料について、報酬率は同じまま報酬基準額を変更し、受領額が増えることとなった。増額時の開示基準に関する事前合意はない。ガイドライン上、最も適切な対応はどれか。

第48問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

相手方手数料の透明化は、当初の説明だけでなく、説明後の増額にも及ぶ。

A ×
増額は報酬率の変更に限られず、報酬基準額等の変更による増額も対象となる。
B ○
相手方手数料は顧客利益に影響するため、説明済み内容からの増額を開示すべきである。
C ×
相手方との契約内容であっても、ガイドラインは増額内容の開示を求めている。
D ×
条件確定後の通知では、手数料が取引条件に及ぼす影響を踏まえた判断を支えられない。
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第49問 / 60 倫理・行動規範

手数料と提供業務の説明

FA契約の説明時、依頼者は『成功報酬は3%と聞いたので費用は分かった』と述べた。しかし、報酬基準額、最低手数料、別途費用の説明は未了で、提供しない工程もある。ガイドラインに沿った契約前の説明として最も適切なものはどれか。

第49問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

料金の説明は料率だけでなく、基準額・最低額・発生時期・別途費用・提供業務を含む。

A ×
料率だけでは負担額や支援範囲を判断できず、質問待ちでは十分な説明にならない。
B ×
契約前に算定基準や費用を説明すべきであり、契約後の見積りだけでは不足する。
C ×
ウェブ上の料金公表は望ましいが、個別契約前の書面交付と必要な説明を代替しない。
D ○
報酬と対価となる具体的業務を明確にし、理解した上で選択する機会を確保する対応である。
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第50問 / 60 倫理・行動規範

買収意向に関する誤認広告

支援会社は、ある買い手から『食品分野に関心がある』との一般的な回答だけを得た。特定の食品会社を買収する意向や価格は未確認である。この食品会社に送る営業文面について、ガイドライン上最も適切な対応はどれか。

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正解:B

業種への関心と特定企業への買収意向を区別し、確認していない事実を営業材料にしない。

A ×
取引条件が未定との注記をしても、特定企業への買収意向が確認済みとの誤認は解消しない。
B ○
実際に確認した関心の範囲を正確に示し、特定企業への意向があるとの誤認を避けている。
C ×
匿名にしても、未確認の具体的な交渉意向があると伝える表示は適切にならない。
D ×
類似事例だけで売却条件を確実視させる表示は、成立条件について誤認を招く。
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第51問 / 60 倫理・行動規範

営業停止意思の記録と遵守

営業先の経営者から『今後1年間は、御社からのM&Aに関する広告・営業を一切受けたくない』と明確に伝えられた。半年後、別の担当者が同社向けの候補を見つけた。ガイドライン上、支援会社の対応として最も適切なものはどれか。

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正解:A

営業停止意思は担当者限りにせず記録・共有し、明確な拒否期間の営業再開を防ぐ。

A ○
一定期間の全ての広告・営業を明確に拒否した場合、その期間内の再開は認められない。
B ×
新しい候補の紹介であっても営業に当たり、明確に拒否された期間の再開はできない。
C ×
宛先や一般的な内容に変えても、同社からの広告・営業を拒否した意思を尊重すべきである。
D ×
組織的な判断を経ても、一定期間の全ての広告・営業に対する明確な拒否を覆せない。
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第52問 / 60 倫理・行動規範

買い手調査で判明した実行リスクへの対応

最終契約締結前の買い手調査により、自己資金が不足し、予定していた融資の審査も未了であることが分かった。買い手は『契約すれば資金を集める』と述べている。ガイドライン上、仲介者の対応として最も適切なものはどれか。

第52問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

買い手調査は実施だけで終えず、判明したリスクを最終契約前の報告・協議につなげる。

A ×
支払義務の記載だけでは資金不足を解消せず、契約を実行できる状況の確認が必要である。
B ×
リスクを検出した場合は最終契約前に報告・協議し、売り手の判断を支えるべきである。
C ○
買い手の実行能力に関するリスクを、最終契約前の意思決定と条項検討に反映する対応である。
D ×
内部審査だけで完結させず、開示可能な調査結果を売り手に報告して協議する必要がある。
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第53問 / 60 倫理・行動規範

不適切な買い手情報の組織共有と支援判断

過去の譲り渡し側から、現在紹介中の買い手が別案件で最終契約上の義務を履行しなかったとの具体的な情報が届いた。事実関係は未確定である。新たな支援を続けるか検討する際、ガイドライン上最も適切な対応はどれか。

第53問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

不適切な買い手情報は組織で精査し、続行する場合も担当者の独断で決めない。

A ×
裁判での確定を待つのではなく、情報を組織共有し、不利益の可能性も踏まえて精査する。
B ×
担当者限りの判断にとどめず、組織的な共有と慎重な支援判断を行う体制が必要である。
C ×
求められるのは管理された組織共有と精査であり、未確定情報の一般公表ではない。
D ○
組織的な共有・精査と判断に加え、仲介者は不適切な買い手情報を売り手へ開示する。
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第54問 / 60 倫理・行動規範

取引終了後の記録・書類管理

不成立で終了した案件の資料について、適用法令上の保存義務がないことを確認し、顧客と『終了後3か月で廃棄し、証明する』と合意した。担当者は類似案件の参考に残したいと考えている。倫理・行動規範上、最も適切な対応はどれか。

第54問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

取引終了後も情報管理は続く。法令と契約を確認し、保存・利用停止・廃棄の取り決めを守る。

A ×
支援品質の向上を理由に、廃棄合意に反して顧客資料を保有・流用することはできない。
B ○
終了後も適切に管理し、保存・廃棄や廃棄証明について顧客との取り決めを履行する。
C ×
保存場所を私的な端末等に変えても、複製の保有は廃棄合意や適切な管理に反する。
D ×
実際には保有したまま廃棄を証明することは不誠実であり、合意の履行にもならない。
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第55問 / 60 倫理・行動規範

個人データの提供と安全な取扱い

事業譲渡の交渉で従業員の個人データを買い手候補へ提供する。本人同意に関する法令上の取扱いは確認済みだが、既存NDAには秘密保持しか定めていない。情報管理の観点から、追加して行う対応として最も適切なものはどれか。

第55問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

個人データは、本人同意の取扱いの確認に加え、必要な範囲・利用方法・管理・終了時の措置を整える。

A ○
提供の法的前提とは別に、開示範囲の協議や提供先を含む適切な管理が必要である。
B ×
秘密保持の約束だけで、利用範囲や提供先での管理を確認せずに済むわけではない。
C ×
提供後の取り決めでは遅く、必要な開示範囲・条件を事前に協議することが重要である。
D ×
氏名だけを除いても個人を識別できる場合があり、必要な情報管理を省略できない。
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第56問 / 60 倫理・行動規範

NDAの許容範囲を超える情報提供

買い手候補が、資金調達のため企業概要書を共同投資家へ渡したいと求めた。NDAの許容開示先は買い手の役職員等に限られ、この投資家は含まれない。売り手との協議も未了である。支援者の対応として最も適切なものはどれか。

第56問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

開示目的が合理的でも、NDAの対象・許容開示先と顧客の承諾範囲を確認してから共有する。

A ×
取引への関与だけで許容開示先が拡張されるわけではなく、契約上の範囲を確認すべきである。
B ×
表紙の加工や口頭依頼だけでは、売り手の承諾やNDA上の開示条件を満たすとは限らない。
C ○
開示前に顧客と協議し、締結済みNDAに違反しない開示方法を整える対応である。
D ×
責任負担の約束があっても、事前の開示協議やNDAに沿った手続きを省略できない。
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第57問 / 60 倫理・行動規範

専門家連携と独占業務への配慮

弁護士・税理士資格を有しない仲介担当者が、成立後の紛争の示談交渉と、個別の税務申告についての相談を依頼された。担当者はM&A経験が豊富だが、独占業務への該当性は未検討である。支援者の初動として最も適切なものはどれか。

第57問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

豊富なM&A経験や免責文言は、士業の独占業務を行う資格の代わりにならない。

A ×
経験や顧客の納得だけで法律上の制限を回避できず、専門的判断の前に対応範囲を確認する。
B ×
追加報酬の有無だけで独占業務の問題がなくなるとはいえず、個別に確認が必要である。
C ×
免責文言は法律上の業務制限の代替にならず、専門家との適切な連携が必要である。
D ○
専門知識の不足や法律上の制限がある支援は、適切な士業等専門家につなぐべきである。
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第58問 / 60 倫理・行動規範

顧客の法令違反のおそれへの対応

案件進行中、顧客が予定する資金移動に法令違反のおそれが見つかった。顧客は『成約が遅れるので問題にしないでほしい』と求め、担当者も成功報酬を失うことを心配している。倫理・行動規範に照らし、最も適切な対応はどれか。

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正解:B

顧客利益の尊重は違反の黙認を意味しない。懸念を把握したら専門家相談も含めて対応する。

A ×
顧客自身の行為であっても、違反のおそれを把握した支援者は対応策を検討すべきである。
B ○
自己や顧客の利益だけを優先せず、法令違反等の懸念に専門家相談を含めて対応する。
C ×
顧客の自己責任との確認だけでは、判明した法令違反のおそれへの対応に代えられない。
D ×
成約を優先して必要な検討を先送りせず、懸念が判明した段階で適切な対応を検討する。
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第59問 / 60 倫理・行動規範

ポストM&Aで望まれる支援姿勢

クロージング後、旧経営者が『引継ぎが進まず、従業員も不安を感じている』と相談した。仲介契約の役務範囲はクロージングまでで、別途のPMI支援契約はない。契約上の義務の有無と区別した、ガイドライン上望まれる対応はどれか。

第59問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

ポストM&Aでは契約範囲に留意しつつ、円滑な引継ぎと旧経営者の心情に配慮した助言が望まれる。

A ×
契約上の範囲を説明しつつも、円滑な引継ぎに向けた丁寧な助言等が望まれている。
B ×
望まれる助言や心情面の支援から、無条件で全業務を受任する義務や成果保証は導かれない。
C ○
業務範囲に留意しながら、円滑な引継ぎと旧経営者の心情面を支える姿勢に合致する。
D ×
未確認の条件を断定するのではなく、関係者の意向と事実を踏まえて引継ぎを支援すべきである。
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第60問 / 60 倫理・行動規範

専門性の限界と支援品質の確保

経験の浅い担当者が、土壌汚染リスクの検討を含む製造業案件を初めて担当する。自社に十分な専門知見がなく、顧客には包括的な支援を提案中である。支援品質を確保するための体制として、ガイドライン上最も適切なものはどれか。

第60問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

自己研鑽とともに、経験者の監督・専門家連携・委託先管理によって支援品質を確保する。

A ○
経験の浅い担当者を補う体制と専門家連携を整え、顧客が支援内容を判断できるようにする。
B ×
チェックリストの使用だけでは、専門知見の不足を補った適切な判断体制にならない。
C ×
外部委託をしても支援会社の責任は免れず、業務や情報管理の適切な監督・指導が必要である。
D ×
経験不足が分かっている場合、苦情を待たずに適した支援体制を設ける必要がある。
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回答結果と復習

回答した問題を採点して、復習する科目を確認できます。

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図解2:問題と一次資料を往復する復習方法。当サイトの学習提案です。
資料と虫眼鏡、チェックを付けたオレンジのノートと鉛筆を置いた学習机のイラスト
解説を読み、根拠資料で確かめる。 イラスト:当サイト作成。

問題の作成方針と出典

本記事では、2027年1月28日〜30日に初回実施予定の「中小企業M&A実務能力・倫理検定試験」を「M&A検定」と表記しています。ほかのM&A関連資格の過去問ではありません。

公式発表の試験形式は四肢択一、120分、全60問程度です。本記事は公表された科目別の問題数を参考に22問・13問・10問・15問で構成しました。出題範囲に沿った学習用の選定であり、全小項目の網羅や本番の難易度・出題内容の再現を保証するものではありません。

図解1:本記事の問題構成。公式の出題予定そのものを保証する図ではありません。

設問ごとの根拠は、解説内の「出典を確認する」に記載しています。法令の義務、ガイドライン上の行動指針、契約で個別に合意した条件を区別して作問しました。税務問題は問題文に示した取引年・条件で判断してください。

当サイトが独自に作成し、各選択肢と根拠資料、計算、正答の一意性を点検しています。法務・税務の専門家による監修済み教材ではありません。確認日:2026年11月1日。

予想問題についてのよくある質問

公式問題や過去問ですか?

いいえ。公開されている一次資料を基に当サイトが作成した非公式の独自問題です。本試験問題の転載・収集・再現ではありません。

60問と解説はすべて無料で読めますか?

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この問題で何点取れば合格できますか?

本記事の得点から本試験の合否は判定できません。公式の合格基準や受検案内は、試験情報から確認してください。誤答した理由を説明できるように復習することを勧めます。

次に学ぶ

出題範囲を詳しく見る4科目の内容と勉強の進め方 →M&A用語を調べるあ行の用語と使用例 →8問で短く試す各科目2問のお試し問題 →

更新履歴:2026年11月1日、独自予想問題60問と全選択肢の解説を掲載。編集方針と出典

M&A検定ノート|試験運営主体・事務局とは関係のない非公式の学習支援サイトです。

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