M&A検定の予想問題|財務基礎・資金調達10問

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財務基礎・資金調達の予想問題10問

原価計算、資金繰り、連結や資金調達など、財務の基礎を確認します。

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験に向けた非公式の独自問題です。全選択肢の解説と一次資料の出典を確認できます。
確認日:2026年11月3日/法令・制度の基準日:2026年3月31日

問題と解説

四肢から1つ選び、ページ末尾でまとめて採点できます。解説は各問題から個別に開けます。

第1問 / 10 財務・税務 基礎

変動費と固定費を分けた利益予測

ある事業の月間売上高は1,500万円、変動費は売上高の60%、固定費は月400万円である。翌月の売上高を1,800万円と見込む。変動費率と固定費は変わらず、これら以外の費用はないとき、翌月の営業利益はいくらか。

第1問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:B

増収額がそのまま利益になるわけではない。売上に連動する費用と固定費を分ける。

A ×
200万円は当月の営業利益である。翌月の増収300万円からも変動費が発生するため、利益を再計算する。
B ○
変動費は1,800×60%=1,080万円。営業利益は1,800-1,080-400=320万円となる。
C ×
当月の利益200万円に増収300万円を全額加えている。増収部分にも変動費180万円が生じるため、その分を引く必要がある。
D ×
720万円は売上高から変動費を引いた額であり、固定費400万円をさらに控除する。
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第2問 / 10 財務・税務 基礎

損益分岐点となる販売数量

商品の販売単価は1個1万円、1個当たりの変動費は6,000円、月間固定費は240万円である。全ての販売で単価と変動費単価は一定で、ほかの収益・費用はない。月間の営業利益がちょうどゼロとなる販売数量はどれか。

第2問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

損益分岐点では、売上高から変動費を引いた額が固定費と等しくなる。

A ×
売上高だけで固定費を割っており、販売に伴う変動費が抜けている。240個では変動費を払った後の額が固定費に届かない。
B ×
400個の売上高400万円から変動費240万円と固定費240万円を引くと、80万円の赤字になる。
C ○
1個を販売したとき固定費の回収に回る額は1万円-6,000円=4,000円。240万円÷4,000円=600個となる。
D ×
1,000個なら売上高1,000万円-変動費600万円-固定費240万円=160万円の黒字となり、利益ゼロではない。
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第3問 / 10 財務・税務 基礎

粗利率と営業利益率の区別

対象会社の年間売上高は5,000万円、売上原価は3,500万円、販売費及び一般管理費は1,000万円である。ほかに営業損益を構成する項目はない。粗利率と営業利益率の組合せとして正しいものはどれか。

第3問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

粗利は売上高から売上原価を引き、営業利益はさらに販管費を引いて求める。

A ○
粗利は5,000-3,500=1,500万円、営業利益は1,500-1,000=500万円。それぞれ売上高で割ると30%と10%になる。
B ×
粗利率と営業利益率が逆である。販管費を控除する営業利益は、本問では粗利より小さくなる。
C ×
70%は売上原価を売上高で割った率である。20%は販管費率であり、どちらも問われた利益率ではない。
D ×
粗利率30%は正しいが、営業利益率は販管費率20%をさらに引いた10%になる。
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第4問 / 10 財務・税務 標準

カーブアウト後の追加費用

事業部の切出し買収を検討している。提示された年間営業利益3,000万円は、本社共通費600万円の配賦を費用として差し引いた後の金額である。切出し後はこの配賦がなくなる一方、同じ機能を自社で運営するため年間900万円の費用が新たに必要となる。ほかの変化がないとき、切出し後の年間営業利益はいくらか。

第4問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

切出し前の配賦費用を外すだけでなく、独立運営に必要な費用を加えて検討する。

A ×
新たな費用900万円だけを引き、消滅する本社共通費600万円を戻していない。
B ×
配賦の消滅だけを反映しており、独立運営に必要な費用900万円が抜けている。
C ×
配賦の減少と追加費用の影響の方向を確認する。追加900万円は費用であり、営業利益を押し下げる。
D ○
営業利益3,000万円に消滅する配賦600万円を戻し、新たな費用900万円を引く。3,000+600-900=2,700万円となる。
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第5問 / 10 財務・税務 基礎

利益と入出金を分けた資金計画

来月の売上高は800万円、費用は600万円を見込む。月初の現預金は200万円だが、売掛金の回収予定を含む来月の入金総額は300万円、支払総額は650万円である。借入などの追加調達はなく、月末残高をまず計算する。資金計画について正しいものはどれか。

第5問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

利益が黒字でも支払資金が足りるとは限らない。月初残高と入出金予定で資金繰りを確認する。

A ×
利益と入出金は一致しない。本問は売上高800万円に対して実際の入金予定が300万円であり、利益をそのまま現金の増加額にはできない。
B ×
売上計上額と実際の入金予定額を混同している。資金計画では指定された入金総額300万円を用いる。
C ×
月初の現預金200万円を考慮していない。月初残高も支払原資となる。
D ○
200+300-650=マイナス150万円。月末ベースで150万円不足し、月中の資金不足は入出金日も確認して判断する。
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第6問 / 10 財務・税務 基礎

会計方針の変更と期間比較

対象会社の当期利益は前期より増加しているが、当期から棚卸資産の評価方法を変更している。買い手は両期の利益額をそのまま比較して成長性を判断しようとしている。財務DDにおける対応として最も適切なものはどれか。

第6問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

会計方針が変わった場合は、数値の増減と処理方法の影響を分けて検討する。

A ○
会計方針の変更は期間比較に影響し得る。影響を調べ、必要に応じて比較条件をそろえるための調整を検討する。
B ×
当期の会計方針を適用しているだけでは、前期と同じ条件で利益を比較できるとは限らない。
C ×
棚卸資産の評価方法は売上原価等を通じて利益へ影響し得るため、BS項目という理由では除外できない。
D ×
影響額を検証せずに利益増加の全額を処理変更の影響と断定することはできない。営業上の変化も分けて検討する。
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第7問 / 10 財務・税務 基礎

連結決算を見据えた会計統合

買い手に適用される会計基準上、買収後は対象会社を含めた連結財務諸表の作成が必要となる。対象会社は買い手と異なる会計方針・経理システムを使っている。買収前の検討として最も適切なものはどれか。

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正解:B

連結決算への対応は、会計方針の差・必要なデータ・システム・日程をまとめて準備する。

A ×
会計方針や必要な情報を確認せずシステムだけを入れ替えると、必要な調整やデータを確保できないおそれがある。
B ○
買い手の会計基準を対象会社へ適用する課題と関連システムを調べ、統合に必要な費用・日程をPMI計画へ反映する。
C ×
会計方針の差や連結上の調整を検討せず単純合計だけで完了とはできない。本問では買収前の準備を問うている。
D ×
別法人であっても、本問では連結財務諸表の作成が必要となる。対象会社の会計方針も調査対象になる。
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第8問 / 10 財務・税務 基礎

棚卸資産の帳簿残高と実態

対象会社の帳簿には棚卸資産1,000万円が計上されている。財務DDで長期間動いていない商品の存在が分かったが、現物の数量・状態と販売見込みは未確認である。帳簿残高の妥当性を調べる方法として最も適切なものはどれか。

第8問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:C

帳簿の数字が合っていることと、資産が実在して価値を持つことは別に確認する。

A ×
実在することと帳簿価額に相当する価値があることは別である。劣化や陳腐化、販売可能性も確認する。
B ×
長期滞留は調査のきっかけだが、それだけで全品の価値がゼロとは断定できない。実態に即した評価が必要である。
C ○
帳簿にある数量の実在性と、状態・販売見込みに照らした価値の両方を確認し、残高の妥当性を検討する。
D ×
集計額の一致は実在性や資産価値を保証しない。棚卸資産の内容を検証する必要がある。
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第9問 / 10 財務・税務 基礎

LBOの出資・借入構成の把握

あるファンドがLBOによる買収を検討している。買収資金1億円を、出資3,000万円と借入7,000万円で賄う計画である。本問で倍率計算の対象とする有利子負債はこの借入だけとし、年間EBITDAは1,400万円とする。買収資金に占める出資割合と、有利子負債を年間EBITDAで割った倍率の組合せはどれか。

第9問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:D

出資と借入の構成を分け、負債・EBITDA倍率では分子を有利子負債とする。

A ×
5倍は正しいが、70%は借入割合である。出資割合は3,000÷10,000=30%となる。
B ×
倍率の分子は買収資金総額ではなく指定された有利子負債7,000万円である。10,000÷1,400ではない。
C ×
出資割合は正しいが、倍率の分子と分母が逆である。1,400÷7,000ではなく7,000÷1,400を計算する。
D ○
出資割合は3,000÷10,000=30%、倍率は7,000÷1,400=5倍となる。倍率だけで返済可能性が保証されるわけではない。
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第10問 / 10 財務・税務 基礎

借換え時の手数料と必要資金

買収後に既存借入金4,000万円の全額を借り換える。旧借入契約では元本の1%の期限前返済手数料がかかり、新規融資の事務手数料は60万円で、いずれも借換え日に現金で支払う。利息・税金その他の入出金はなく、新規借入額は4,000万円とする。借換え日に新規借入金とは別に必要となる自己資金はいくらか。

第10問:最も適切なものを1つ選んでください

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正解:A

借換え計画では、元本の付け替えに加えて期限前返済や新規融資の費用を確認する。

A ○
期限前返済手数料は4,000×1%=40万円。新規融資の手数料60万円を合わせた100万円を、元本返済用の新規借入金とは別に用意する。
B ×
新規融資の手数料だけを集計しており、旧借入の期限前返済手数料40万円が抜けている。
C ×
旧借入の期限前返済手数料だけを集計しており、新規融資の手数料60万円が抜けている。
D ×
借入元本の返済額と新規借入額が同じでも、別途支払う手数料まで賄えるわけではない。
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回答結果と復習

回答した問題を採点して、復習する論点を確認できます。

作問方針

正答と各誤選択肢の理由、根拠資料、計算条件を点検した学習用問題です。本試験の出題内容・難易度や合格を保証するものではありません。法務・税務の専門家による監修済み教材ではありません。

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